第一集《
孙文 与支持革命的日本人》辛亥革命から100年。孫文と日本の関わりが注目されている。孫文は9年間、日本に滞在。宮崎滔天、梅屋庄吉ら多くの民間人と交流し、その支援も得て革命を成功させた。孫文には海軍の秋山真之、陸軍参謀本部の宇都宮太郎など日本軍の要人も注目し、連携を模索していたことが近年の研究で明らかになってきた。だが、日本政府は北方の軍閥政権を支持し、秋山の構想は挫折していく。孫文を支えた日本人の知られざるドラマに迫る。第二集《最后的皇帝 真实的溥仪》辛亥革命によって皇帝の座を追われた溥儀。清朝の復活を目指すラストエンペラーに日本の関東軍が接触し、満州国皇帝に擁立する。しかし、溥儀と関東軍は同床異夢の関係にあった。そんな溥儀は2回の日本訪問で皇室と交流すると、その権威に注目し、新たな動きに出る。満州国侍衛処長で溥儀に影のように付き添った工藤忠の生前の証言テープ、帝室御用掛・吉岡安直の娘、槇和子さんの新証言などでラストエンペラー溥儀の実像に迫る。第三集《蒋介石 秘密的对日战略》孫文なき後、国民政府主席となった蒋介石。2009年にすべて公開された蒋介石の日記には、彼の日本への愛憎相半ばする感情が記されていた。日本陸軍で軍事訓練を受け、当初は日本に期待していた蒋介石が、済南事件、満州事変と日本の大陸進出に直面し、その対日観を大きく変化させ、抗日戦争を決断していく。蒋介石の日記や台湾の国家電影資料館の貴重な映像記録から、辛亥革命から日中戦争にいたる激動の日中関係を描き出す。